東上沿線物語
 
 

【沿線散歩】ココネ上福岡  舟運の栄華昔をしのぶオブジェも目をひく

2010/01/21配信  提供:東上沿線新聞

【沿線散歩】ココネ上福岡  舟運の栄華昔をしのぶオブジェも目をひく
 駅前再開発で風景が一変する街が東上線沿線で増えている。ふじみ野市の上福岡駅西口はその一つ。二十五階建ての超高層ビルがそびえ、商業施設もある。二〇〇六年に完成した再開発施設「ココネ上福岡」だ。以前は、店舗付き中層住宅や木造民家が混在していた。

 再開発はUR都市機構(独立行政法人、都市再生機構)の施行で、区域は二・六ヘクタール。超高層ビルは、UR賃貸住宅二百三十七戸。このほか三棟あり、食品スーパーのヤオコーをはじめとした物販、飲食・サービスの店舗・施設(約三十)、市役所出張所や子育て支援施設、各種医療機関、駐車場などが入っている。

 ココネ(cocone)という愛称は、旧上福岡市の花だったコスモスと、コミュニティー、ネットワークの頭文字の組み合わせで、「上福岡はここね!」と言われるような街に、との願いが込められている。

 都市の魅力は、固有の歴史の記憶をいかに留めるかに左右されるが、この点、超高層ビル屋上には、福岡河岸の舟運によるかつての栄華を物語る、帆掛け舟のオブジェを、駅前の公園広場には帆をイメージした彫刻を設置するなど、工夫している。

 夜、訪ねると、超高層ビル屋上のオブジェは照明があてられ、幻想的に見える。一方、中層の施設棟の壁面を垂直に貫く、十一本の投光器によるカラフルな夜間照明も目を引く(午後十一時頃まで)。現代的なにぎやかさを演出するものだ。

 照明は毎月のテーマと色が決めてあり、十二分間の静的な照明のあと、二、三分の動的な演出が続く。演出は、月ごとの季節性の高いものと、年間を通じたものがあり、後者は、電車が駅に近づいてスピードを落としていき、停車、そして数秒後に動き出すといったイメージである。

 上福岡駅周辺は、昭和三十年代に、東洋一といわれた二つの日本住宅公団(現在の都市再生機構)の団地ができ、人口が急増した。その一つの霞ヶ丘団地(約千八百戸)の一部はこの再開発地区に含まれる。同団地は建て替えられ、大部分はUR賃貸住宅「コンフォール霞ヶ丘」に生まれ変わっている。民間マンションや公園になった部分もある。ココネ上福岡の北側周辺を歩くと、こうした変貌ぶりに触れられる。
(志木市在住 周防洋)

最終更新:2010年1月22日(金) 11:02:23

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開催場所
ココネ上福岡
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地域大分類
県西
地域小分類
ふじみ野市
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指定なし

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