埼玉スポーツ応援団
 

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(2006/04/24)

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(2005/10/01)

■ いったい、何のためのWBCなのか?

今年はドイツでサッカーのワールドカップが開かれる。それと同じくらい野球ファンにとって期待されるべきワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)の魅力がここへ来てどんどん殺ぎ落とされている。

はじめてこの大会の報を聞いたときに私自身も実現について疑問もあったが、ついに野球にも国別世界一決定戦が出来たと素直に「うれしい」と思った。しかし万全の準備をしたと言われたMLBの不備や準備不足が報道されるたびに、本当にできるのかと疑問が大きくなってきた。

アメリカ財務省による「キューバチームの入国拒否」により他の参加国の出場辞退が浮かび上がり、大会開催の危機が囁かれ始めた。すったもんだのあげく、ブッシュ大統領の“圧力”でようやくキューバが出場が決まり、ホッと胸をなでおろした。

それも束の間、今度はスター選手の出場辞退が相次いでいる。個人的にはジャイアンツのボンズの姿が見られないことが寂しい。「出場はあくまで選手個人の意思に基づく」ということは、主催者であるMLB,MLB選手会が確認しているが、それは建前でしかない現実が見え隠れする。調整中の3月上旬に予選をさせ、大切なのはその後にくる「ペナントレース」であることは事実。そのためにケガが一番怖いのは選手自身だけでなく、選手を送り出しているチーム首脳である。松井が辞退したように、チーム首脳が反映されていることははっきりしている。例えば高額年俸のスター選手がそろうヤンキースにとって、今シーズンのワールドチャンピオンが至上の命題であることはヤンキースファンのみならずわかっている。そのために最も障害となったのがこのWBCであろう。本人としては出場を強く希望していたポサダ捕手にヤンキースは、MLB機構に参加を認めないように働きかけ、本人もあきらめざるを得なかったことは地元ニューヨークのマスコミでも伝えられている。ただオーナー側の見方をすれば、「高額な年俸を出している選手がケガということになったら大変だ」と、選手の出場に消極的になるのも頷ける。

そこでなんとかMLB選手に参加してもらう苦肉の作として公式戦前に登板過多を避けるため、1次リーグは65球、2次リーグは80球、準決勝、決勝は95球となる投球数の制限を設けた。しかしながらこれにより早めの継投が必要となり、試合それ自体が異質なものになってしまう。MLB首脳が言っていた「かつてない歴史的イベント」には程遠いものになってしまった。

このような事態となった要因として開催時期の問題点も言われている。ではいつならいいのか?シーズン終了後がいいのか? それともシーズンを中断したらいいのか?
残念ながらどちらも無理と言わざるを得ないのではないだろうか?MLBのシーズン終盤から既にNFL(プロ・フットボール)が始まっているし、NBA(プロ・バスケットボール)もある。そんなシーズンオフにWBCをやってもファンの注目は薄いし、第一そんな日程をテレビ放送局が受け入れる可能性は少ない。これとて無理な注文だ。

さまざまな矛盾や不満を抱えつつ、予選まであと1ヶ月となった。どれほどのスター選手が出場するかは別として第1回WBCは開催される。もし第2回目があるとすれば、またこんな騒動が繰り返されるのか?ご免こうむりたい。皆が概ね納得する解決策はないものなのだろうか?

最後に東京ドームでの日本ラウンドの入場券の高額なのにはビックリした。こんな高額で内野席は埋まるのだろうか?はやばやテレビ観戦を決め込んだ私である。

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