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プロであることにこだわりを持つ工事会社でありたい (株)吉田電工 代表取締役 吉田雄亮

「いやー、2時間2分かかっちゃいましたよ。2時間は切りたかったんですがねー」と苦笑いから始まったインタビュー。2年前に完成した瀟洒な新社屋兼ご自宅に吉田社長を訪問した。実は前日に行われた戸田マラソン大会で吉田社長はハーフマラソンを完走、さすがにこの日は脚が重いとか。1年前から『戸田げんきLabo』というランニングチームを結成して吉田社長はその中心メンバーでもある(筆者もその一員だが、この地区には前会長都丸氏はじめなぜかランナーが多い)。

高校のころから、事業継承を意識

   さて素敵な会社案内には『“電気工事のプロの集団であり続け、社会資本整備の一翼を担う”を会社の理念として、内線電気工事(強電弱電住宅工場テナントなど)空調自動制御設備工事、空調設備工事などを、主に手掛けております。特に工場やテナントそして受変電設備などのリニューアル工事、又アパートや住宅工事などが弊社の得意分野となっております』とある。そのルーツは祖父が経営していた電気工事店から父親の 満夫氏がのれん分けのかたちで戸田市本町で開業。82年に現在地に移り、89年に法人化。この頃はまだ個人企業であった。吉田氏は既にこの時から次代を継ぐべきと漠然と感じて、浦和南高校卒業の後、電気の専門学校に入学している。その後赤羽にある電気工事会社に就職。図面を書き設計図をもとに積算し、父親が経営しているような小さな工事会社を管理監督することが仕事であった。

突然の入社から社長へ

   「いつ父の会社に入ればいいのかタイミングがわからなくて…」そうこうしている内に95年、社長がクモ膜下出血で急死。お母様が代表となり、吉田氏が専務として入社、仕事を全て引き継いだ。「引き継いでみたら、同じ電気工事業と言っても私が勤めていた会社とはあまりにも業態が違うのでとまどいました。扱う品物、部品など具体的な名称を覚えるだけでも随分時間がかかって、しばらくは休みもまったく取らない会社人間でした」。
 2000年に代表取締役に就任。同友会へは取引先でもある同地区会員 高橋澄栄氏の紹介で2005年に入会。今年度は経営指針セミナーに参加しておられる。その経営理念の一部に『社長、社員、協力会社がパートナーとして、共に成長し幸せになっていく事を目指します。』とある。昨年今年と続けて新卒者を採用して社員の平均年令は33歳!地元戸田市の公共工事も受注するなど業績は右肩上がりだ。

 同友会での活躍にも期待

趣味は先のランニングの他、ゴルフと料理。「エビのチリソースってあるでしょ。分けて食べると1人2〜3個だけになってしまうのが残念で思いっきり食べたかったのがキッカケで」と始めた手料理は自身のブログに度々紹介されているが、相当の腕前らしい。地区では経営革新部会長の立場で例会を企画。特に3年続けている「戸田市長との意見交換会」は中小企業にとってあらためて地域の大切さを認識させられ、他団体も巻き込んで好評だ。地区会の明日を担うホープとして期待は高まっている。

会社概要

  (株)吉田電工 代表取締役
吉田 雄亮 
埼玉県戸田市上戸田4-4-14
TEL:048-433-3192
FAX:048-433-3182
http://www.yosida-denkou.co.jp

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