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〜単なる「看板屋」ではなくアートデザインを通して、お客様の笑顔につながる仕事がしたい 〜 コマツアートデザイン(株)代表取締役 小松茂男

スクリーン印刷会社での経験で、描ける書体は28以上に!

   会員の間では独創的な書を“描かれる”事でも知られている小松さんですが、やはり子供の頃から描くことがお好きだったようです。独立される前に勤務されていた地元のスクリーン印刷会社では、看板の版下を作成される中で、限られた大きさと予算の中でどれだけ表現力を発揮できるか、またスピードも要求されるためにデザインに時間をかけた下絵からカットの際にフリーハンドで仕上げていく技術も必要であり、描ける書体も28書体以上にもなったそうで、そこで多くの勉強が出来たとおっしゃいます。書については、創業当時に橘流寄席文字家元の故橘右近に師事されており、それが現在も寄席文字筆を好んで使われる原点であるようです。

会社の雰囲気を動かない看板で演出

   創業当時から、単なる「看板屋」ではないアート・ディレクションに力を入れ、動かない看板の中で、いかに動きを表現するか、それによって数年たっても古くならず、むしろ年数が経つにつれて良さが出てくるような仕事を心がけ、そのためのご提案を積極的にされていると言います。
顧客となるお店や会社の雰囲気や特色といったものをよく知る事によって、小松さんの得意とされる「商業創作書道」も、他に真似の出来ない武器として活かしながら、看板やロゴを含めてそのお店や会社の一部としていく事で、お店に合う客層が増えた、雰囲気がより良くなったなどの評価も多く寄せられたそうです。

同友会のよさは、独学では知りえないことを学べること

 同友会との出会いは、創業5年目の昭和60年9月、浦和地区会に同級生がいらっしゃったのがきっかけで、浦和地区会は地元から遠く、また地元の中部地区会は立ち上がったばかりとの事で、大宮地区会に入会されたそうです。元より仕事に繋げるつもりはなく、先輩経営者の方々と同じ空気を吸える環境が良いと感じたそうです。実際多くのセミナーなどを通して、不得意な分野をサポートしてもらえるなど、独りでは学ぶ事の出来ない多くの事が学べる他には無い団体だと言われます。

「店舗そのままオークション」で新たな試みを

 昨今は、コストのみが重視される事も多く、広告としての重要性だけでなく、お店や会社の顔としての看板の意味合いについても軽視され、誰でも出来る仕事も少なくないそうです。そのような中で、居抜き店舗のメリットを活かした開店希望者・閉店希望者・家主などのネットワークを構築する「店舗そのままオークション」とのビジネスパートナーとなる事で、新たな展開を画策しています。居抜き店舗を活用して造作や内外装を引き継ぐ事で、低コストで開店出来るメリットを活かして、本当にそのお店に必要な看板の提案を行い、実際の集客に役立てて頂ける仕事が出来ることがこの提携の狙いです。
 

エリアマーケティングに基づいた提案へ

   また、登録された店舗には、しっかりとしたエリアマーケティング調査が行われ、大手チェーン店並みの集客傾向レポートなどを出すことが出来るので、そうした数字に裏打ちされる事によって、従来お店を知った上で提案してきた看板を、さらに効果的な広告手段として活かせる提案が行えるそうです。
 また一方で、従来よりお付き合い頂いていたお客様にも、低コストでエリアマーケティング調査をお勧めする事が出来るので、そうした新しい視点での提案もしていきたいとのことでした。
厳しい状況下にあっても、あくまで顧客に心から喜んでもらえる仕事がしたいとおっしゃる小松さんからは、職人としての心意気を感じる一日でした。

会社概要

  コマツアートデザイン(株)
代表取締役 小松茂男
桶川市若宮2-17-1
TEL:048-786-6660
URL:http://www2.tbb.t-com.ne.jp/kad/

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