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安さんの鉄博通信 >> No.6 第2回企画展「中央線ものがたり」が始まりました。

第2回企画展「中央線ものがたり」が始まりました。

電車フアンにはたまりません。
201型電車の前面モックアップ(実物大)が会場入口でお待ちしています。

昨日から「中央線ものがたり〜去り行くオレンジ色の電車と変りゆく町」の企画展がスタートしました。この春で殆どが引退する201系の通勤電車を記念して、活躍した線区(主に東京〜高尾間)の歴史、車両、文化などをたっぷりご覧いただけます。
   会場の2階スペシャルギャラリーでは次の様な分類で所狭しと展示しております。

(1)中央線電車区間(東京〜高尾間)のあゆみ
中央線の前身である甲武鉄道からの路線、運転系統などを線路図、関係資料などで一挙に整理しました。すごい説得力があります。
(2)車両の変遷
明治時代からの電車の模型のオンパレードです。1/80サイズの車両で編成の様子も解かります。この区間で走行したあらゆる電車の写真にも圧倒されますが、背景の景色や駅、乗客の姿にも時代が偲ばれ興味がつきません。
(3)201系再現
役割を終了した車両の機器、部品、備品など実物を活用して運転装置、室内などの一部を実車さながらに再現してあります。模擬運転では、201系特有のサイリスタチョッパの作動音も楽しめます。
   また、201系の生い立ちから終焉までが写真構成で理解できます。追憶の領域に入る形式をこの際にしっかりと脳裏に焼き付けておきましょう。
(4)変り行く駅と町
「万世橋」「昌平橋」などはご存知の方も多いでしょうが、「牛込」「新宿御苑仮駅」「青山軍用停車場」「東淺川」にいたっては驚きの限りです。いずれも初公開の貴重な写真です。
   また、大正天皇の葬送のため多摩御陵まで運転された特別列車の試運転の写真は、まさか見られるとは思わなかったものです。

この企画展は6月23日(月)までです。雑誌による特集とは迫力がちがいます。是非ご来館いただき、確かめて下さい。

春休み期間(3月20日〜4月6日)のご案内

1日の時間帯ごとの累計入館者数を調べて見ました。一週間の6日間の平均は次のとおりです。

1.火曜日に臨時開館します。
本来ならば毎週火曜日は休館となりますが、学校の春休中の3月25日と4月1日は臨時開館いたします。保護者の方とご一緒に、またお友達同士でどうぞお出かけ下さい。
   臨時開館の扱いについて広報活動をしておりますが、情報が行き渡らない心配もあって両日は来館者が少なめと予想され、ゆっくりご覧いただけると思いますのでお奨めの日です。
2.蒸気機関車転車台の回転実演を毎日行います。
C57型蒸気機関車の載った転車台は毎週土曜、日曜祭日のみ回転実演を午前と午後の各1回実施しておりますが、春休み期間は平日も午前の1回(11時30分)を特別に実施いたします。
   すでにご覧になった方もあるかも知れませんが、機関車が7分ほどかけてゆっくり回転し、何回か大きな汽笛を鳴らすのは大迫力です。小さなお子様が驚いて泣き出すので、ご迷惑もかけております。
   女子スタッフが解説を行いますが、私たちボランティアが機関士に扮して汽笛吹鳴の役をつとめます。私の出番も何回か有りそうです。

2008/3/20   鉄道博物館ボランティア   安川彰一