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安さんの鉄博通信 >> No.1 ボランティアも出発進行

ボランティアも出発進行

開館当日

事前研修では若い女性講師からお辞儀のしかた、笑顔のつくりかたなどの実技も指導され、いいおじさんもすっかり若返った気分でした。 新しい職場で、しかも新入社員のような感じです。
   開館当日は、配置についてお客様を待つスタッフの前で10時丁度に蒸気機関車と電気機関車が汽笛とホイッスルの合奏で長い合図を送りました。 歴史的瞬間の、腹にしみわたるような強烈なハーモニーが忘れられません。往時でも、そんな取り合わせは無かったと思います。

全景

開館から2週間

開館から2週間を経過し、お陰様で連日沢山の来館者で賑わっております。日曜日ごとに記録を更新中で10月28日は12,800名を上回りました。 11月の2回の連休がピークになるような予感をいたしております。 ボランティア仲間のコミュニケーションも進み、館内のおよその状況もわかるようになりました。最近の状況などレポートいたします。

観覧の順路

観覧の順路は特に決めてありませんが、ほとんど全員の方がヒストリーゾーン(展示ホール)に直行されます。 「オーッ」と言う声が表情から読み取れます。明治時代の車両から順に配置してありますが、奥にある国鉄末期の車両に人気が有ります。 当時の上野駅ホームも部分的に再現してありますが、そのころの特急車両、急行車両や初代の東北新幹線などでは「おー懐かしい」「あっ、これ乗った」という歓声が交錯しています。 ホームで駅弁を販売しますが、毎日即完売でそこに停車中(?)の車内で食べられることが大人気です。

最初に2階に上がって

来館者には、ご自分が知っている車両が一番安心なのでしょうか、家族で弁当をひろげ、お父さんが嬉しそうに当時の旅の様子を説明しています。 一方の戦前派車両は、どちらかと言うと不思議な存在なのでしょうか。広い展示ホールのため、せっかくの車両を見落とされることもあるようです。 最初に2階に上がって、吹き抜けの上から全体の配置を眺めてから行動されると良いでしょう。

2階からの景色

蒸気機関車(中央のC57型)

蒸気機関車(中央のC57型)は、その後も土曜と日曜の午前、午後に1回ずつ転車台(ターンテーブル)の実演を行い、 要所要所で鳴らす汽笛で多くの来館者を魅了しています。間近で聞く大音響に、泣き出す幼児や親にしがみつく子もいます。 土曜、日曜はこの他にも図書室がオープンしますので調査などされる方にはお奨めの日です。

蒸気機関車2

D51型の運転シミュレーター

前評判の高いD51型の運転シミュレーターですが、 2人でペアーを組んで機関助手役の人が投炭作業をするという本来の操作が希望者が少ないため成り立ちません。 1人で加減速を行う初級編のみに限っております。それでも1日にトライできるのは平均27名ですので、整理券で順番を取るのは根気のいる状況です。

屋外のミニ運転列車

家族連に人気の屋外のミニ運転列車は、早い日は開館後1時間以内に当日の予約が締め切られてしまいます。 安全上から増発する訳にもまいりませんので、楽しみにされて来た方にご迷惑をかけております。 模型のジオラマ運転場はより多くの方に見ていただくため、当初考えていた予約制をしばらく実施しません。 並んでいただいた順に入場できますが、最長で1時間ほど待つこともあります。

ミニ運転列車

歴史年表

全長70メートルにおよぶ歴史年表も見どころの一つです。写真の写真を丹念に撮っている方、文章や数字を懸命に書き写している方もあります。 聞かれた場合にはお教えしておりますが、売店で販売中の「鉄道博物館図録」にぜんぶ載っております。 ただ、価格が5,000円ですのでお勧めするべきか躊躇しております。

以上、ご来館の参考までにとりあえずご報告いたします。

2007/10/28   さいたま市桜区   安川彰一