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◎【沿線散歩】のどかな水辺の観察地

 坂戸市西部を流れる高麗川の河畔に、水辺の動植物の生息地として整備された「浅羽(あさば)ビオトープ」がある。7月の晴れた休日に、東上線坂戸駅北口から徒歩で訪ねてみた。

 同駅からは1・5`余りの坂戸市浅羽にある。接している堤防は、同市内の高麗川沿いに整備されている、約10キロメートルにわたる「高麗川ふるさと散歩道」の一部で、舗装された立派な道だ。天気に恵まれれば、富士山も望める。その北側に広がる鬱蒼とした茂みが浅羽ビオトープである。

 地球環境保全への関心が高まるなかで時折、耳にするようになったビオトープという言葉は、ドイツ語で生物を意味するbioと場所を意味するtopeの合成語で、生物の生息する環境のことをいう。浅羽ビオトープは、国土交通省が、「自然とふれあい、学習するゾーン」として整備、2003年3月に完成した。面積は約5万2千平方メートルに及び、高麗川に流れ込む水路(鶴舞川の下流部)が造られ、それに沿う形で850メートルの観察用の園路が巡らされている。

 東側の入口にある木橋を渡って中に入ると、赤の大きな字で「まむしに注意」と書かれた表示が目に入る。少し警戒しながら、園路を東へ進むと、ネムノキがシンボルとなっている小広場にぶつかる。ここで行き止まり。その先にある高麗川は見えない。しかし、高麗川との合流点近くに繁茂する水辺の草むらから、音をたてて勢いよく水鳥が飛び立っていく姿がみられた。

 折り返して、今度は西へ進むと、水路に意図的に淀みを造り、池のような形に整えたところがある。河川整備の専門用語でワンドと呼ぶらしいが、水生植物が繁茂し、ドジョウやコイなどの魚に棲みやすい場所として造ってあるようだ。背後には、ハンノキ、クヌギなどの樹林が続き、のどかな風景を醸し出している。

 この風景を一望できる場所に東屋がある。大きな一眼レフを首からかけた年配の男性が2人、静かに腰をおろし、飛来する野鳥につて情報交換をしている様子だ。辛抱強く、大物の到来を待っているのだろう。

 説明板によると、浅羽ビオトープには、コゲラ、ムクドリ、ヒヨドリなど多くの種類の野鳥がみられる。バードウオッチングには格好の場所なのだ。鳴き声でどの鳥かがわかれば、楽しいのに、思った。確かに、いろいろな野鳥の鳴き声がひっきりなしに聞こえる。

 園路沿いには、トンボやチョウも多い。
 帰りは浅羽ビオトープから西へ1・5`bほど歩き、高麗川にかかる冠水橋(増水時に水没する橋)の一つである若宮橋に立ち寄った。桁は鉄鋼だが、橋脚も橋面も木製。全長約100メートルあるが、その大部分の幅は2メートル弱しかない。自動車は通れないが、地元の生活道路になっており、自転車やバイクも行き来する。上流側の欄干から河床に向けて斜めに並ぶ木製の流木よけが素朴な景観をひきたてている。

 さらに上流には冠水橋の多和目橋や城西大学などがあるが、この日は万年橋までで散歩を打ち切り、車道脇を、越生線一本松駅まで歩いて帰路についた。


(志木市在住 周防 洋)


写真1 水生生物も棲みやすい淀みも整備
写真2 バイクも行き来する木製の若宮橋


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