感謝と感動の実践カンパニー(株)ユニオンインターナショナル 代表取締役社長 茂木 正
「私心はまったくないんですよ。創業時から社員のため、顧客のため、社会のために尽くしてきた結果、自然に、それが経営理念、社風になっていったわけです」と語る茂木正さん。本庄市を拠点に、国内から中国は大連まで活躍の場を広げる人材サービス企業、ユニオンインターナショナルの創業社長です。
スペイン留学がその後の人生を一転
ビジネスのコアは請負業務、人材派遣および紹介予定派遣業務。昨今、この業種を取り巻くニュースは、決して明るいものばかりではありません。にもかかわらず、同社の業績は手堅く上昇中。まだまだ、人手不足の状態が続いているのだとか。
この強さの秘密はどこにあるのでしょうか。話は学生時代にまでさかのぼります。茂木さんは国内の大学を卒業後、スペインのマドリッド国立大学に入学。スペイン語をマスターします。帰国後はサラリーマン生活を経て、故郷で花屋さんを開業。お店の業績も安定した頃、得意のスペイン語で人助けをしてほしいというオファーが。国内で生活するペルー人、ブラジル人などスペイン語圏の方々に、安定した仕事を提供する橋渡し役になることでした。最初はお断りしていたそうですが、自分のスキルが社会のお役に立つのなら!と気持ちをチェンジ。それが、人材ビジネスへの参入の瞬間でした。根底にあるのは、茂木さんの奉仕の精神だったのです。
仕事とは『恩返しを重ねていくこと』
そして、その精神は、ひとつもぶれることなく、経営理念として会社の太い背骨になり、不況の時代を勝ち抜く商品サービスを生み出す土壌になっていきます。
一例ですが、同社は現在、中国からの研修生を数十名受け入れています。研修生とは家族のように接し、社内のバーベキューなどの行事はもちろん、地元のお祭りや運動会などにも参加させるなど、物心両面でサポート。その結果、外国人を雇用する場合に、よく起こるトラブルやクレームが、今まで1件も発生していないそうです。派遣先クライアントからの評価も高く、それが大きな価値、競争力になっているのです。
私心なく、奉仕の精神で、すべての関係者に尽くすこと。これが茂木さん流のビジネス。仕事は「恩返しを重ねていくこと」なのだそうです。
趣味はスキューバダイビング。忙しい仕事の合間に、世界のスポットへ一人旅。「ロシア、黒海、地中海、どこでも行きますよ。キューバとかもね」そのキャリア、実に400〜500回。「海の深いところは宇宙と同じですよ。自分を忘れて無になれる場所ですね」
会社概要
(株)ユニオンインターナショナル
代表取締役社長 茂木 正
本庄市小島4-6-1
TEL 0495-25-3021
FAX 0495-25-3050
http://www.union-verda.co.jp/index.html